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岡田 晴恵

角川SSコミュニケーションズ

グループ:Book

ランキング:16413

価格:¥ 756

発売日:2007-11

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カスタマーレビュー

とにかく怖い新型インフルエンザのパンデミック想定情報。  (2008-12-23)
本書「H5N1型インフルエンザ襲来」は2007年11月末の発行だがまずはこの1年、パンデミックが起きなかったことに胸を撫で下ろす。しかし首都圏直下地震と同様に必ず発生するその時に備える気構えだけはしっかり持っていたい。そもそも何にでも言えることだが日本人の危機意識は本当に不思議だ。意識や対応や個人の準備は相当遅れている。ブックレビューでさえ「風邪は万病のもと、気をつけよう」とあるように、風邪や普通のインフルエンザと新型インフルエンザ、パンデミックの恐怖の違いが、多くの国民にはこの段階でもまだよくわかっていないのではないかと寒く感ずる。新型インフルエンザはサイトカインストームが若い世代に起き、20代の多くが重症肺炎や多臓器不全で死に至ると言われる。それに最も怖いのが社会的機能の崩壊だ。つまり生活そのものが成り立たない。労働人口が減少し、流通機能が停止し、外出したくとも出来ない籠城生活。これらの現象はちっとも大げさではないし、至極当たり前の風景だ。パンデミックワクチンの製造も、スイス、カナダ、米国に比し我が国は時間が相当かかってしまう。ましてや行動に対し法的な強制力がなく、日本人特有の一方向へのパニック行動、大混乱は目に見えている。一人でも多くの日本国民は斯様な書を1冊は読んで、日頃から行動パターンをおさらいしておくべきである。つまり「本来のワクチン」とは別に、「知識のワクチン」というパンデミックの啓発や教育活動が多くの日本人の命を救うものである。パンデミックワクチンの前に、この「知識のワクチン」が欠乏状態であるのが問題であろう。
本書第1章は新型ウイルスの基礎知識が書かれ、第2章が海外で新型インフルエンザ発生、第3章がいよいよ国内で発生、第4章は家族が罹ってしまい家庭看護、第5章がついに大流行、社会的大混乱に。斯様なプロセスでパンデミックがどういうものか、その際にどうすべきかを易しく解説している。同著の「新型インフルエンザ対策ハンドブック」よりは本書の方が全体的な情報・知識は豊富である。尚、皆川正夫氏著「ウイルスパニック」は新型インフルエンザについて本書よりは専門的に書かれ、より怖さがわかる。

家族を守ろう!  (2008-05-23)
この本を読み対策しようと思う人が多ければ多いほどパンデミックは防げるんですけど、どれだけの人が読むのでしょう?
これからの人生楽しく生きる為、是非読んで下さい。
日本政府はヨーロッパからパンデミックワクチンの輸入を検討中なんだそーな。
だんだん身近な問題になってるんですよ、実は。

恐怖に煽られずに、冷静に行動するのも必要。  (2008-05-22)
 本書は、新型インフルエンザの基礎情報の収集には、
とても役立つ一冊です。
 パンデミックが発生した際に、社会混乱に自分が加担
しないための方法や一般家庭で出来る対策方法の基本
などが一通り分かり易く具体的に紹介されています。
(もちろん、そもそもH5N1とはなんぞや?から始まって)
 家族と話し合いながら、万が一の際を予測し、自分達は
何を何処まで対策をするのか?もしくは、何はやらない
のか?などを決める良いきっかけになるかと思います。
 とにかく分かり易く一通りのことを学べるように
なっているので、まだ新型インフルエンザのことを
今一つ分かっていない人にはおすすめ出来ると思います。

 インフルエンザに限ることではありませんが、
・自分の身体の免疫システムを高める方法を考える。
・家族で災害を乗り切る方法を共有する。
・地域社会や仲間との繋がりをしっかり作っておく。
ということが、やはり大切なことのような気がします。

 ただし、パンデミックに関しては注意も必要です。
恐怖や不安という情報に煽られて、過剰な反応を示す
ことは控えなくてはならないということです。911事件
ではテロの恐怖がネオコンによって作り出されたやらせ
(自作自演)であったように!

迫り来るパンデミックへの警鐘  (2008-04-12)
その時々で「鳥インフルエンザ」事件として話題になるが、「鳥インフルエンザ」ウィルスから変種して人間にも感染する「新型インフルエンザ」の脅威は意外と知られていない。本書は、その警鐘を鳴らす意味と準備・対策の紹介を目的として書かれた本。題名は、現在知られている「鳥インフルエンザ」ウィルスの中で最も強力な「H5N1型」から。

「新型インフルエンザ」の世界的な大流行をパンデミック・フルーと呼ぶが、著者によると20世紀に3回起こったそうである。1918年のスペイン風邪の時は、世界の総人口18億人のうち5〜10億人が感染したそうだ。「鳥インフルエンザ」が人間に感染する事は最近知られたが、「H5N1型」から変種した「新型インフルエンザ」は人間に感染した場合の発症率は100%(元々鳥のウィルスなので人間には免疫性がない)で、致死率も高い(約60%)強毒性がある。しかも、空気感染もするので伝播力も強い。現在は「鳥インフルエンザ」の段階で留まっているが、それが「新型インフルエンザ」に変るのは時間の問題であると述べる。パンデミック・フルー到来のまさに脅威だ。この後、「新型インフルエンザ」の詳しい症状やワクチン研究の状況が語られる。が、現在の国産ワクチンでは日本人の1/13にしか対応できない。年齢も無関係だと言う。そして、感染しない方法として、手洗い・うがい、洗顔、感染の危険のある物への直接接触の排除の3つを挙げる。同時に咳・クシャミ等相手に対する配慮も促す。普通の風邪の時と同じであるが、個人レベルではこの程度か。パンデミック状態に陥った時は世界的恐慌となるので、個人的な備蓄を勧める。日本は災害大国なので、非常袋を用意している家庭も多いが、パンデミック状態は短い期間では収束しないので、備蓄量(2ヶ月分程度)やその中に医療品を含める事をアドバイスする。

「鳥インフルエンザ」問題の脅威と対策を要領良く纏めた良書。

危機を煽りすぎるのではないか  (2008-03-09)
今、アジアを中心に高毒性のH5N1型の高病原性鳥インフルエンザが流行して、養鶏界に多大な損害を与えている。我が国にも2波にわたってこのウイルスの侵入があり、関係者の必死の努力により、清浄化に成功したことは記憶に新しい。
一方、このウイルスのトリからヒトへの感染が300人、うち死者が約200人あったことが報告されている。ウイルスが高毒性を維持したままヒトからヒトへの感染能力を獲得した場合(即ち、本書でいう「新型インフルエンザ」)、人類未曾有のパンデミック発生の危機となると著者は警告を発する。
かつて4000万〜8000万人の死者をだしたスペイン風邪は本来、弱毒性であり、高毒性のH1N1ウイルスに由来する「新型インフルエンザ」の脅威とは比べられないという。

確かにその可能性は否定できないが、(1)H1N5鳥ウイルスの国内侵入防止策(主として養鶏業の保護のために)、(2)「新型インフルエンザ」出現時の国内侵入防止策と国内に侵入した場合の封じ込めと撲滅の準備が先決であろう。また、H1N5に由来する「新型インフルエンザ」以外の危険なインフルエンザ出現の可能性もあり、今後、出現が懸念される新しいタイプの伝染病に対する予算とマンパワーをこれに振り向けさせすぎることは如何なものであろうか?
著者は国立感染症研究所の所員であり、その主張は国の公式見解として受け止められる。「新型インフルエンザ」に対する啓蒙書としては価値があるが、誤解を招く懸念があるのではないか。