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早川書房
グループ:Book
ランキング:81290
価格:¥ 1,995
ポイント:19 pt
発売日:2003-09
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医療の本ではない。科学信者にならないための教養の本。
(2007-11-29)
原題は「Calculated Risks」であり、副題を直訳すると「数字がいつあなたを欺くかを知る方法」となる。日本語版のタイトルがひどいせいで胡散臭さを感じるが中身は非常に良い本。
確率や割合の話をされると普通の人間がいかに勘違いをしやすいかとか、確率や割合の話をしている人が自分の言っていることを理解していない場合がいかに多いかとか、古典的なものから独自のものまで豊富な具体例を用いて非常にわかりやすく説明しているんだが、使われている例が素晴らしいので「逆と対偶の真値表は一般には一致しない」や「相関と因果は違う」をきちんと理解している人にとっても決して退屈な本ではないと思う。だって、本書の中で「勘違いをしている人」として主に挙げられているのは平凡な市民ではなく医者と法律関係者なのだ。少しテレビを見ればキャスターは言うに及ばず、政治家や大学教授などの「専門家」や「センセイ」が、意図的か過失かは知らないが、同じ間違いをしているのを容易に確認できる。騙されないためというよりも、親として教師として有権者としての大切な教養、妙な思い込みから他人に迷惑をかけないための教養を身につけるために役立つ本である。
豊富で適切な例を用いた説明は言うに及ばず、「母集団を意識すれば確率や割合に関する最も単純なありがちな勘違いの多くは避けられる」という非常に簡潔で誰でも応用できる処方箋を強調していることも見逃せない。この処方箋と「その言葉の意味(定義)は?」という問いかけだけで世論を誘導するための報道(?)や誤解を広めようとする宣伝のかなりの部分は拒絶できるはず。強いて欠点を挙げるとすれば、本の構成が後で読み直すのに適した形になっていないのが気になる。「事実誤認の事例」「推論の間違いの事例」「一般論」「提言」というふうに章分けされていたら繰返し読むのによいだろうに(それほど充実した内容なのだ)。
医者も患者も自分のためによむべき。
(2006-04-13)
患者さん達は検査結果が陽性なら病気があり、陰性ならないと考えているだろう。
しかし、ことはそう単純ではない。
陽性には実際は陰性だが検査結果が陽性に出る偽陽性と逆の偽陰性がある。
結果が本当に陽性なのか陰性なのかそこをしっかり読み、
適切なアドヴァイスができることが医者の最低限の能力として求められるべき。
検査結果の説明のしかたがこの本をよむと非常に参考になる。
それを医者も患者も十分に理解しないまま診療が進んでいる。
この本を読めば医者検査結果をどう説明すべきか、
患者はそれをどう理解し、何を医師に問い直すべきかがよくわかる。
これは医者も患者も双方が読むべき本だと思う。
医者には非常にわかり安い内容。
目から鱗
(2006-02-08)
何%の確率、という表現、統計、をはじめとして、数字にだまされないための心得を、膨大な例から教えてくれます。
難をいえば、少々くどいことでしょう。まあ適度に拾い読みをするだけでも十分役に立ちますが。
特に仰天したことをあげます。
○ 1974年まで、テキサス州の法律では、妻の不倫現場を目撃した場合、夫は相手の男を殺しても罰せられなかった。
○ 指紋の判定も100%ではない。
日本でも乳がんX線検査の煽りキャンペーンが進行中
(2005-10-10)
この本を読んだ女性は乳がんX線検査の無意味さに気づくと思います。いたずらに不安感を煽るだけで、ほとんど効果のない検査をまことしやかに喧伝する悪質なキャンペーンが今日本でも進行中です。一見親切そうなキャンペーンにだまされないために、この本を読むことをお勧めします。
驚くほどだまされていた私?
(2005-02-28)
唾液とかの「DNAが一致」する人は、その唾液の持ち主しかいない、と思っていた。
数字って、まぎれもない事実のふりして、人を誤導するものだって思って、用心してたつもりだったけど、まだまだ用心が甘かったわい。と思ったです。
